甲状腺腫瘍の発覚前から感じていた自覚症状と発見までの経緯【1】
2021年末頃から、腫瘍マーカー (CEA) の数値がじりじりと上昇し始めました。
乳腺科の主治医は、「腫瘍マーカーの数値は目安であって、それだけで治療を変えたりはしない。癌と関係なく上昇する場合もあるから、あまり気にしないで過ごしてください。」という感じでした。
私としては、以前に転移が見つかった時も腫瘍マーカーの数値が上昇してたから、本当に大丈夫なの?という不安はありました。
でも不安はあったものの、CTでは特に異常は発見されなかったので、大丈夫ってことなのかな、でもやっぱり不安だな… という落ち着かない気持ちで過ごしていました。
2022年10月のある日、声が掠れて喋ると変な声になっていることに気がつきます。
そういえば、数日前にも声が掠れてる日があったな、と思い出します。
3週間に1度のカドサイラ投与の日、主治医の診察で声が掠れる事を伝えたら「反回神経麻痺かも」と言われました。
「以前首に当てた放射線の影響が出てきたのかもしれないし、気胸の手術の影響かもしれない」と言われました。
首に当てた放射線というのは、以前右目が開きづらくなって調べたところ、首のリンパに転移が見つかったことがあり、その治療のために放射線を当てていたんです。
詳しくは ↓ の記事に書いてあります。
その時の右目の不調も、癌が神経に影響しているせいだと言われていたので、同じ神経が悪くなったと考えたんだと思います。
ちなみに今も右目の症状は治っていません。
気胸については、2022年6月に気胸になり手術を受けていました。
(気胸のことは、またいつか詳しく書こうと思います。)
この2つの出来事があったから、特に急いで詳しく調べる必要は無いと考えたのかもしれません。
「反回神経麻痺だと治らないから、誤嚥しないように気を付けるとか、声が出しやすいようにリハビリしたりするしかない。」というようなことを言われただけで、特に麻痺の原因を追及するとか治療するという流れにはなりませんでした。
今思うと、この時に詳しく調べてくれていたら、もっと早く発見されたかもしれません。
でも私も、目のことや気胸のことがあったから、その時に傷ついた神経が悪化しちゃったのかなと思ってしまいました。
声の掠れはそのうち治るかなーなんて呑気に考えていたので、一生この声なの!?とショックを受けました。
「声帯麻痺を診てもらうなら耳鼻咽喉科」と言われ、この病院でも診れないことはないけど (ここは癌の病院だから) 癌以外の症状を診るのは難しいという感じだったので、自分で近所の耳鼻咽喉科に行くことにしました。
ネットで調べたら、声帯が麻痺すると息切れの症状が出ることがあるらしく、以前から息切れを感じていたので私もやっぱり声帯麻痺なのかも!と思い至ります。
息切れがあるのは気胸の手術をして肺の一部を切除した影響で、いずれ回復するだろうと思っていたので、もし声帯のせいだった治らないのかもしれない… と思って悲しくなりました。
ただこの息切れに関しては、2022年12月にコロナに感染して、咳が治らないまま咳喘息に移行してしまったので、今だに声帯麻痺で苦しいのか咳喘息で息苦しいのか原因がハッキリしていません。
ネット情報だと、麻痺してしまった反回神経は、一時的に影響を受けただけなら半年以内なら自然に治ることもあるようですが、傷ついたり切れてしまったら回復は難しいようです。
現在の医療では、麻痺した反回神経を治すことはできないようで、麻痺した声帯を中央に寄せる手術をして、声の回復を図ることはできると書いてありました。
目に続いて声までおかしくなるなんて… と、かなりのショックを受けました。
他人に分かってしまう症状が出るのは辛いです…
とにかく耳鼻咽喉科に行って、実際に声帯が麻痺しているのか、麻痺しているとしたら左右どちら側なのかを調べてもらおう!と思いました。
右側なら、おかしくなってる右目と同じ側だから以前痛めた神経が悪化してきたのかも?それとも放射線の影響?
どちらにしても、少しは原因のヒントになるかもしれないし、とにかく左右どちらかをハッキリさせたかったんです。
すぐに予約をして耳鼻咽喉科に行きました。
次回へ続く。
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