さくらの乳がん闘病記

転移した癌が神経に影響し、目がおかしくなり、声が出にくくなった。それでも元気に生きてます。

子供が欲しいのに癌になってしまった方へ伝えたいこと

f:id:sakura-survive:20200208023431j:image

 

これから癌治療を始める方はもちろん、今は健康で癌とは無縁の方、そしてこれから子供が欲しいと思っている方に、知っておいてほしい事があります。

 

私は33歳で乳がんが見つかりました。

 

結婚はしていましたが、子供はいなかったので、抗癌剤を始める前に受精卵の凍結保存をしました。

 

私は癌になる前、癌治療の知識がほぼありませんでした。

 

癌を経験していないければ、知識が無い方が大多数だと思います。

 

子宮癌や卵巣癌など、生殖に関わる臓器が癌になり、摘出となった場合は子供が産めなくなるくらいの知識しかなく、それ以外の癌でも子供が産めなくなる可能性があることは知りませんでした。

 

抗癌剤やホルモン治療で、生理が止まる、排卵が無くなるなどの影響が出た場合、自然に子どもを授かる事はできなくなります。

 

放射線も、当てる部位によっては影響が出ます。

 

男性も精巣に影響が出れば、同じように子供を作れなくなります。

 

どの部位の癌でも、白血病悪性リンパ腫などの血液の癌でも、子供を授かれない可能性があります。

 

ただ、治療前に精子卵子あるいは受精卵を採取し、凍結保存することで、治療後に子供を授かることも不可能ではなくなります。

 

もちろん、治療の状況によりますが。

 

保存された精子卵子によって妊娠した場合の子供への影響が明らかとなっていないので、確実に安全とは言い切れませんが、可能性を残す事ができます。

 

しかし、採卵したり、精子卵子を受精させたり、いわゆる不妊治療といわれる技術は、クリニックによって本当にピンキリです。

 

私はその手の病院の知識も全くなく、周りにも知識のある人がいなかったので、ネットで調べました。

 

自分なりに色々調べて、良さそうな病院に行きました。

 

最初に行った病院では、院長が診察してくれましたが、既に乳がん患者である私に排卵誘発剤を使えないので、1度の採卵で受精卵を作るのは無理と断られました。

 

抗癌剤治療開始まで日が無く、元々生理が不順な私の場合、受精卵を作るのに足りるほどの卵子を採卵できないだろうという意見でした。

 

次に行った病院では、事情を話してもすんなり受け入れてもらえました。

 

他の病院で受精卵の凍結は無理と断られた件を話しましたが、「それはその病院の技術の問題でしょう。うちでは大丈夫です。」と言われ、実際に受精卵の凍結に成功しました。

 

その言葉は凄く心強かったし、自信に満ちているように感じました。

 

他の病院で不妊治療をしていて妊娠できず、年齢的に諦めようとしていた友人にその病院を紹介したら、妊娠できた事例もあります。

 

本当に病院によって技術力が大違いだと思うので、病院選びは重要です。

 

治療開始まで時間が無い癌患者の場合、少しの時間ロスも命取りです。

 

「上手くいかなかったので、また次回頑張りましょう。」なんてことは通用しないんですから。

 

 

 

長々と書いてしまいましたが、私の伝えたい事は3つです。

 

①どんな癌でも子供が授かれなくなる可能性がある。

精子卵子・受精卵の凍結で、治療後に子供を授かれる可能性を残せる。

③病院選びは本当に重要。

 

今は健康で、自分には関係無いと思っている方にも、心の片隅に留めておいてほしいと思います。

 

私は結果的に再発してしまったので子供は諦めましたが、あの時行動したのは間違いではないと思っています。

 

可能性がある方のに知識が無くて、子供を授かれなくなってしまったなんて悲しい事が、少しでも減りますように…。

 

 

 

 

◆病歴・治療の経過はこちら

◆片目が開きづらくなった経緯はこちら

 

 

 

ランキングに参加しています。

クリックで応援してくれたら嬉しいです。

 
乳がんランキング

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村

人気の乳がんブログに飛べます。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

プライバシーポリシー