口の中をキレイにすると傷の治りが良くなる
先日、定期検診と歯のクリーニングで歯科医院に行ってきました。
1年ほど前に撮ったレントゲンで、歯を支える骨が下がってしまっている部分が見つかったんですが、今回は歯茎が下がっている部分が見つかりました。
私は歯医者では「綺麗に磨けていますね。」と言われることが多く、口の中は良い状態を保てていると思っていたのですが、ここ数年で急に口腔内の状況が悪くなってきている気がします。
虫歯がある!とか、歯周病でヤバイ!とか、そこまで悪い状況ではないんですが、以前は良い状態をずっと保っていたので、急に悪い所を指摘されるようになった印象です。
もちろん年齢的なこともあると思いますが、「癌の治療の影響で免疫力が低下しているのが関係しているのではないか」と言われました。
自分でも、「きちんと磨けているはずなのに悪くなってしまうの?」と不思議でしたが、免疫力の低下が影響していると言われれば納得できます。
歯医者さんで聞いたのですが、最近は怪我や病気の手術前に口の中をキレイにしてから手術に臨むのが推奨されているそうです。
私も手術や抗がん剤の前に悪い所があれば歯科治療をしておくようにと病院から言われた記憶があります。
術後の肺炎等の感染症のリスクを減らす意味も大きいのですが、口腔内をキレイにしておくことで、手術の傷口の治癒が促進されて、合併症が少なくなると考えられているんだそうです。
口の中をキレイにしておくと、傷の治りが良くなるとは知りませんでした。
人は常に細菌から身体全体を守る為に多大なエネルギーと免疫力を消費していて、口の中に歯垢や歯石が多く存在していると、口の中の菌と戦う為にエネルギーと免疫力が消費されてしまい、傷口の回復に使われるパワーが落ちてしまうんだそうです。
口の中がキレイなら、エネルギーと免疫力が傷口の回復に集中して使われるので治りが良くなるようです。
この話を聞いて、凄く納得しました。
確かに、エネルギーや免疫力には限りがあり、治さないといけない部分が多ければ、それだけ力が分散されてしまいますよね。
傷が1ヶ所なら100%使えるエネルギーが、2ヶ所なら50%ずつ、3ヶ所なら約33%ずつとなり、傷が増えれば増えるだけ1ヶ所に使えるエネルギーは減っていく。
考えてみたら当たり前のことかもしれないけど、今まで深く考えたことがありませんでした。
食べ物の消化に使うエネルギーを節約して、その分のエネルギーを身体の回復に回そうと考えて、食事回数を減らしたりはしていましたが。
そう考えると私の場合は、身体に悪いところがあるから口の中の細菌と戦う免疫力が減っていて、きちんと磨けていたとしてもエネルギーが足りず、少しずつ悪くなってしまっているのかもしれません。
今は放射線治療をしているし、そちらにもエネルギーが必要だから、歯茎の状態が回復するのに時間が掛かるかもしれませんね…。
うがい薬で細菌を減らすとか、自分で出来ることはやっていこうと思います!
それと、人間には『恒常性』という身体を一定に保つ仕組みがあるので、急激な温度変化は本人も気付かぬうちに体温調節の為にエネルギーを使い、身体に大きな負担がかかるんだそうです。
だから暑いと夏バテしたりするんですね。
きちんと身体の回復にエネルギーや免疫力が使われるように、口の中をキレイに保つとか、余計な傷を作らないとか、暑い日や寒い日に無理をしないとか、気を付けていこうと思いました。
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